ジョイセフ事務局長 鈴木良一によるコラム
新たな開発枠組における セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス・ライツ(SRH/R)の継続・強化に向けて
関心事のひとつに、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRH/R)が新たな枠組み(フレームワーク)にどのように扱われるかがあります。

持続可能な開発目標に関する政府間オープンワーキンググループ(OWG)によると、2030年を達成期限とする17の目標と169のターゲットを持つ持続可能な開発目標が、2014年7月に提案され、それが9月の国連総会において、2016年から2030年までの持続可能な開発目標・枠組みとして決定されることになっています。

現在のところ、保健ゴールとしては、「家族計画も含むセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス・ケアサービス」として、ジェンダーゴールとしては、「セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」として、文言が残されることになりそうです。

1994年からすでに20年が経過していても、議論は幾度となく繰り返されており、常に、保守派や宗教的な立場からの抵抗を受けていて、議論がたびたび蒸し返されています。

しかし、女性の人権としての「自己決定権」の視点が揺らいではならないと思っています。

世界的な合意文章に文言を残すことは、その理念と使命を刻むことであり、また、行政的にはそれに対する法律や事業が必要となり、関連予算の確保が保証されるということになります。そのような観点からも、言葉の持つ意味を強く感じています。

引き続きこの議論が2016年の開発枠組の確定まで続きます。まだまだ安心できないとは思いますが、女性の健康や権利を考える人類の英知としてSRH/Rの継続・強化は必須であり、今後も私たちは次世代のためにも努力を重ねていかなければならないと思います。

(2014年9月、東京にて)
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by joicfp_rio | 2014-09-24 16:22
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