ジョイセフ事務局長 鈴木良一によるコラム
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コミュニティ+官民連携(C+PPP)の実践を
官民連携(Public Private Partnership:PPP)という概念は、その意義も含めて、概ね国際社会に浸透してきたと思います。ジョイセフでも、母子保健やセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ分野の国際協力の実践において、政府開発援助(ODA)とNGOや民間企業等が同じ目標に向かってパートナーとして密接に連携を組み開発協力事業を実施してきています。

ジョイセフのもつ経験やノウハウを最大限活用し、官民連携(PPP)をより効果的なものにするための役割を、ジョイセフは担っていると確信しています。ジョイセフは、住民のニーズに合わせた支援・協力の実現のためにその役割を果たしています。

日本政府の現行の成長戦略に、民間企業とODAをつなぐスキームが徐々に増えてきています。そこには、ジョイセフのコミュニティ(草の根)で培った経験やノウハウが直接的に役立っています。官民連携事業の実施の際に、はじめからコミュニティ(C)の参加を加え、地域に届く、そして人々の生活の場で生かされる支援事業を構築していくことが重要であると考えます。ジョイセフは、コミュニティの(C)+官民連携の(PPP)でC+PPPの相乗効果によるパートナーシップの推進を提唱しています。

目下、ODAによるNGO連携無償資金協力の支援を受けているジョイセフに、企業のCSR支援を加えたプロジェクトがザンビアで進んでいます。ザンビアの保健省との協力支援と合わせて、コミュニティの参加により妊産婦・新生児保健ワンストップサービスが実施されており、着実に妊産婦や新生児の保健の向上に成果を出しています。地域に根差したNGOであるジョイセフとIPPFザンビア(ザンビア家族計画協会:PPAZ)のパートナーシップが、政府・保健省や日本の企業・団体・個人の支援などを有機的に結び付け、さらにはコミュニティの高いオーナーシップ(主体性)による自立発展型の事業を展開しています。

(2016年2月、東京にて)
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by joicfp_rio | 2016-02-10 12:13
今だからこそ平和を考える
昨年、世界から日本に届くニュースを見聞きするだけでも、パリの同時テロ、マリのホテル襲撃テロ、ベルギーのテロ対策に対する厳戒態勢、チュニジアのテロ事件、シリア空爆の激化、ロシアとトルコの緊張など、世界では非常に危機的な出来事が連続しています。

世界の国々で内戦や国内問題を抱え、また隣国との課題を持っている国を思い浮かべながら世界地図をみてみると、改めてため息をついてしまいました。アフリカだけでも現在少なくとも8カ国以上が紛争国で、コンゴでは20万人の女性が性暴力(レイプ)を受けていると報告されています。

それと並行して、世界的な経済不振が続いています。
相当数の国々が不安定な政治的、社会的、経済的要素を抱えています。

職を持たない若者人口も世界で広がっています。とりわけ中国の経済不振が国際社会に与えている影響は大きいようにみえます。
また米国が世界の「警察官」の役割からおりて、いわゆる「重し」がなくなっていると見る専門家もいます。

私は日ごろから、平和は「祈る」ものではなく「創る」ものであると信じています。
そして、平和は、軍事力でなく外交力で勝ち取るべきであるとも考えています。

私は、アフリカやアジアの国々の農村地域に出向くことがたびたびあります。
そのたびに感じるのは、その国の指導者、政治家の対応のしわ寄せが、住民レベルに影響を与えているという現実です。

私なりに、現状を火山に例えると、表面には見えないのですが、多くの国々で、国民の怒りや不満が、マグマだまりに集まり噴火する寸前なのではないかとさえ思えてなりません。まだマグマだまりに余裕があるうちはいいのですが、早期に適切な手段を講じない限り、事態がさらに深刻になってしまうのではないかと懸念されます。

私は、日本は戦後70年にわたって平和を考え、創り上げてきた国として、平和の牽引役になれる国であると信じています。引き続き日本のリーダーシップに期待しています。

(2016年2月、東京にて)
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by joicfp_rio | 2016-02-03 17:50
ミャンマーの母推さん ―私が変わればきっと村も変わる
ジョイセフは、ミャンマーでJICA草の根技術協力事業(草の根パートナー型)「農村地域における妊産婦の健康改善のためのコミュニティ能力強化プロジェクト」をエヤワディ地域のチャウンゴン・タウンシップで実施しています。その一環で、地域の妊婦さんと農村保健所の助産師さんをつなぐ、約30世帯に一人の割合で村から選ばれた母子保健推進員(母推さん)が、目下活躍しています。

最近面談した多くの母推さんから、さらなる意気込みを感じることができました。

私は、2015年11月~12月に、プロジェクト地区のチャウンゴン・タウンシップの4つの農村保健所管内で実施された、母推さんの再研修を視察する機会がありました。参加した母推さんたちの雰囲気が以前と比べると違っているのを肌で感じることができました。前向きに、活き活きと、「村の妊産婦や新生児の命を守る」のは私たちだという強い意志があらわれているように感じました。

自分の村で一人として妊娠や出産で命を落としてはならない、村が女性の命を守らなければならない、そのためには村を変えるのだ、という展開でお話をする母推さんがさらに増えたように思います。


母推さんのような草の根の住民が村を動かす


母推さんたちは「自分が村で妊産婦さんや乳幼児のために頑張っただけ、多くの命が救われる」、「村の母親の命を助けるために村で互助システムをさらに強化しなければならない。私たちにはそれがきっとできる」、「一人の人間の力は小さいが、チームで頑張れば、もっといろいろなことができる」などと元気の出る言葉の数々を言っていました。

「この仕事は功徳を積むことである」ということは以前よく聞くことができました。しかし、それが「女性の命を救うために社会を変える」というように、母推さんの意気込みが大きく変化しているのです。

ここまで来ると、このタウンシップの妊産婦の健康改善への行動は、さらに進展することは間違いありません。行動変容を起こし自信を持った母推さんたちの勢いは、今後着実に周りや社会を変容させる力となるのではないでしょうか。母推さんたちの今後の活動を引き続き応援していきます。

(2016年2月、東京にて)
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by joicfp_rio | 2016-02-02 11:15


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