ジョイセフ事務局長 鈴木良一によるコラム
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世界的な高齢化社会に対処するために -国際国会議員会議開催
2013年11月18日・19日の2日間、アジア、アフリカ、ヨーロッパの32カ国の約100名の国会議員が東京に参集し、「人口と高齢化に関する国際国会議員会議―経済的に活力ある健康長寿社会の実現を目指して」が、国際人口問題議員懇談会、アジア人口・開発協会(APDA)主催、国連人口基金(UNFPA)共催、各地域の議員フォーラム、国際家族計画連盟(IPPF)、外務省などの後援で開催されました。ジョイセフも記者会見の事務局や広報活動で協力する機会を得ることができました。

世界の人口課題としては、開発途上国も含めた「人口の高齢化」を挙げなければならない時代に入っています。2012年10月1日に国連人口基金(UNFPA)は、高齢化問題に関する報告書『21世紀の高齢化:祝福すべき成果と直面する課題』を発表。国際社会に対して、人口の高齢化が喫緊の課題であり、それに対する早期の対策の必要性について警鐘を鳴らしました。また、このことは、先進国のみならず、開発途上国にとっても重要であることを提起しました。今回の会議は、それらの背景のもとに開かれ、国会議員による時宜を得た政策議論の場となりました。

対策のひとつとして、最も議論の深まったのが、「寿命」と「健康寿命」の格差をどのように縮めるかということでした。これに関しては、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)が日本側から提案され、「すべての人々が保健の情報やサービスが手ごろな価格で得られることが重要であり、各国の政治的コミットメントとイニシアティブが求められる」と、会議の宣言の中に盛り込まれました。

会議に出席した国会議員は、高齢化社会をポジティブに迎え、高齢者の社会的経済的参加を奨励する施策が必要であること、そして、健康寿命の延伸が必須であり、あわせて、高齢者の英知を活用することをコミュニティーレベルで取り入れることを指摘。そのためにも立法府や行政府のしっかりした後押しが必須であること等を議論しました。

加えて、若者や女性への投資も、活き活きとした高齢化社会の実現のために重要な促進要素として話し合われました。


リプロダクティブヘルス/ライツの視点も組みこまれた施策が、各国の具体的な政策に確実に反映されることを切望いたします。

(2013年11月、東京にて)

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写真:高齢化会議開会式(2013年11月18日、衆議院第一議員会館国際会議室)
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by joicfp_rio | 2013-11-26 14:09


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